「電力設備電磁界対策ワーキンググループ報告書(案)」に対する
意見募集に提出された意見の全文公開のお願い

超低周波電磁波についての規制等のあり方を示した「ワーキンググループ報告書案」へのパブリックコメント募集結果において、経済産業省が市民から寄せられた意見の一部しか公開しなかったこと等に対して、全文公開を求める要望書を提出しました。

2008年8月18日


経済産業省原子力安全・保安院
電力安全課長
櫻田 道夫 様

「電力設備電磁界対策ワーキンググループ報告書(案)」に対する
意見募集に提出された意見の全文公開のお願い

電磁波から健康を守る百万人署名連絡会議
共同代表 網代 太郎
同  大久保貞利
同  懸樋 哲夫


 貴課の皆様には日頃より電力に関する国民生活の安全の向上(国民の福祉向上)のためにご尽力頂き感謝申し上げます。
 さて本日は、「電力設備電磁界対策ワーキンググループ報告書(案)」について貴課へ提出された応募意見の公示に関し、以下に申し上げる理由により、提出意見の全文公開をお願いするため、本状をしたためました。

 貴課が昨年来取り組んでこられました「電力設備電磁界対策ワーキンググループ報告書(案)」に対する意見募集が2008年1月24日に公示され、6月30日に意見募集結果が公示されました。
 今回公示された意見募集結果は、提出されたそれぞれの意見の文章を貴課が分断し、項目別等に分類した上、貴課のコメントをつけた形式での公表となっておりました。しかし、この形式の公開では、行政を担う貴課のお考えは明確に伝わりますが、提出者の意見の意図を正確に読み取ることは困難だと思われます。

 例えば、23頁には、次のようなご意見が紹介されています。「このWG報告書(案)は大変よくまとまっていると思うが、わが国における電力設備電磁界対策に関する初の公式資料であり、今後の電磁界対策検討のバイブルともなるべく意義ある資料と考えるので、読む人の理解を助け理解を深めることを念頭に全編に亘って補強願いたい」。このご意見の「意義ある」と思われた理由を、もしも記載されているなら見たいと思いました。
 また、当連絡会議の参加団体の一つが提出した意見の中にも、その一部が公開されていないものがあります。たとえば、29ページの「電磁界における健康影響については公衆衛生の観点で、厚生労働省が中心になって、各省が連携して取り組む問題と考えます。」という部分は公開されましたがその理由を示した部分である(要約)「100μTの50倍のレベルの電磁界を浴びたときの人の神経や筋肉が刺激される急性影響のメカニズムは解明されている。0.3μT~0.4μTのレベルの環境で小児白血病の発症が倍増する一貫した調査結果報告があること。しかしそのメカニズムはまだ解明されていないこと。科学的なメカニズムが解明されなくとも慢性影響が否定できない電磁界のような問題の場合は、市民にまず事実を広く知らせ、不用意に電磁界を浴びないように今回WHOが提示した対応策も示し、自ら事実に基づき判断できるようにすること。「国民の健康を維持増進する」という公衆衛生の観点で討議を重ねることが大切と考える」との部分は省かれていました。この省略により、意見応募者(私たち当連絡会議の参加団体)が特に伝えたい重要な意見が落ちてしまいました。

 同報告書案に基づいて超低周波磁場の指針が省令等により制定されるものと思われますが、省令等については国会での審議もなく行政の手続きを遂行することで制定され、私達の日々の生活に密着した法令として運用されます。
 今回の「電力設備電磁界対策ワーキンググループ報告書(案)」のように、国民の利益と健康に直接かかわる問題においては特に慎重な対応が求められ、行政の業務を遂行するに当たり「公正性」と「透明性」は不可欠と考えます。その観点からも今回貴課がコメントを添付した形式と共に、意見募集に提出された意見について、全文の公開を要望いたします。
 なお、この要望書について9月18日までに文書で回答していただきますよう、申し入れます。

以上

(連絡先)
<略>




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