スマートグリッド構築と新型電子式メーターの設置に関するお願い


経済産業大臣 海江田万里様
消費者担当大臣 細野豪志様

スマートグリッド構築と新型電子式メーターの設置に関するお願い

 このたびの福島原子力の事故後、エネルギーの効率的な利用が見直される中、スマートグリッドに関する報道も徐々に増えていますが、無線周波数電磁波を使って電力使用量を送信する新型電子式メーター(スマートメーター)の設置によって、電磁波への被曝量が増える懸念もあります。東京ガスも、「ユビキタスメータリングシステム」と称する、950MHz帯を利用してガス使用量を送信するシステムを導入しています。
 アメリカでは、スマートメーター設置後、不眠や耳鳴り、頭痛などの症状が多発したり、電磁波過敏症の症状が悪化したりして、まだ設置されていない地域へ転居を余儀なくされた人もいます。2011年1月には、子どもや孫の健康を守ろうと、公道でスマートメーターの設置に反対した2人の女性が逮捕される事件も起きました。
 カリフォルニア州の電力・ガス事業者PG&Eの発表によると、電気用スマートメーターの周波数は、携帯電話で使用される周波数とほぼ同じ帯域で902〜928MHz、出力は1Wで、ガス用は周波数450〜470MHz、出力0.8Wです。電気用スマートメーターから約30㎝の距離で電力密度は8.8μW/㎠と示されています。
 カリフォルニア州では住民の懸念が高まっていることを受けて、州議会議員の要請でカリフォルニア科学技術評議会(CCST)が被曝量を検討し、メーターから約30cmで180μW/㎠(作動サイクル50%)という見積もりを今年4月に報告しました。電磁波の生体影響に詳しい、セイジ・アソシエイツから発表された見積もりは、壁から約28cmの距離で140μW/㎠(作動サイクル100%、反射係数60%)で、三者の評価には大きな開きがあります。
 総務省の電波防護指針と比較すると、これらの数値はいずれも基準値以内ですが、欧州諸国では生体影響を考慮して、日本よりもはるかに厳しい基準を設けている国があります。電波防護指針は、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)に準じていますが、ICNIRPの指針は熱効果しか考慮しておらず、「時代遅れ」であると、国際的な科学者の決議文や、欧州連合(EU)の「欧州環境行動衛生計画2004−2010」などで、度々非難されているところです。
 ロシアや東欧諸国の無線周波数電磁波の基準値は日本の一〇〇分の一で、リヒテンシュタインは2011年末までに日本の一万分の一を達成することを環境法で明記しています。
 これらの値と比較すると、スマートメーターから発生する電磁波は非常に高く、生体影響が発生する可能性が高いと言えます。
 国内の電力事業者は、使用する周波数や出力を明らかにしないまま、導入や実証実験を開始していますが、このままでは国民がリスクを知らされないまま、自宅で否応なく被曝させられることになります。電磁波過敏症発症者や妊婦、子どもにとっては、健康上の脅威になる可能性が非常に高いのです。
 カリフォルニア州内では42の自治体が、スマートメーター設置に一年間のモラトリアム期間を設けています。その理由は、健康に悪影響を与える可能性のほかに、無線で使用電力量を送信することで電波を傍受する第三者にプライバシーを侵害される怖れ、ガス管の側に設置したスマートメーターが火災を発生させる怖れがあるからです。一年間、健康影響や安全性を検討して、問題がないと認められれば設置を認める方針です。
 国際がん研究機関(IARC)は、2011年5月31日、30kHz〜300GHzの無線周波数電磁波を「ヒトに対して発がん性の可能性がある(2B)」に分類しました。5月27日、欧州評議会議員会議(PACE)はキエフ会議で、予防原則に則って被曝量を減らすための対策をとるよう欧州各国政府に勧告しています。具体的には、「子どもや若者への被曝を減らすために、合理的な対策をとること」、「『電磁波過敏症』の人々に細心の注意を払い、彼らを守るために、無線ネットワークで覆われていない電磁波フリーのエリアを作ることを含む、特別な対策を導入すること」、「全ての屋内環境で、マイクロ波への長期被曝のレベルのための予防的基準値を設けること」「全ての新しい機器について許可を与える前に、適切なリスク評価手続きを始めること。0.6V/m(0.1μW/㎠)を越えず、中期で0.2V/m(0.01μW/㎠)へ削減すること」などです。
 政府においても、このような諸外国の動きを参考にして、経済性や利便性だけでなく、国民の健康を重視した予防的対応を取って下さるようお願いします。なお恐れ入りますが、この要望に対して8月10日までに文書でご回答ください。よろしくお願いします。

経済産業省への要望項目

  1. 各電力事業者の新型電子式メーターの導入、ガス事業者のユビキタスメータリングシステム及びスマートグリッド網の構築について、電磁波による健康へのリスクも含めて国民へ広く情報を提供し、関心のある市民や市民団体がスマートグリッド構築に関わる議論に参加する機会を設けること。
  2. 電磁波過敏症や妊婦、幼い子どものいる人、心臓ペースメーカー装着者など、電磁波による影響を懸念する人々に対する合理的な配慮として、無線での情報送信ではなく、有線を採用すること。また、既に無線式メーターを設置した地域では、有線に切り替えること。
  3. 第三者機関が被曝量を算出できるよう、メーターの使用周波数、送信出力、作動サイクルを情報公開するよう、各事業者に通達すること。

消費者庁への要望項目

  1. 電力事業者の新型電子式メーターに関して、使用周波数、出力、予測される被曝量、国内外の健康被害の実態などの情報収集を行い、その結果を広く公表すること
  2. 関心のある国民や市民団体が議論に参加する場を設けるよう経済産業省に求めること


2011年7月12日

[提出団体]
電磁波から健康を守る全国連絡会(http://denziha.net/)

あぜ工房
安全食品連絡会
伊那谷の環境と健康を守る会
いのちと環境を守る福岡ネットワーク
植田武智
NPO VOICE Labo.
エンリー・マギー
大石沢電磁波学習会
大倉純子
ガウスネット・電磁波問題全国ネットワーク
化学物質問題市民研究会
鎌倉の電磁波汚染の改善を目指す会
特定非営利活動法人環境と健康を考える会
倉田かおる
携帯電話基地局問題を知らせる会
子どもと電磁波
自然環境センター
自然食品の店(有)すこやか広場
特定非営利活動法人市民科学研究室
食の安全と環境を考える会
新東京タワー(東京スカイツリー)を考える会
末広町3番9KDDI携帯電話基地局撤去(移転)運動協議会
スカパー巨大アンテナに反対する住民の会
全国自然保護連合
特定非営利法人全国美容理容サロン支援協議会
全日本農民組合連合会
中継塔問題を考える九州ネットワーク
電磁波・環境関西の会
電磁波環境研究所
電磁波環境もんだい埼玉ネット
〜電磁波と健康影響を考える〜たんぽぽプロジェクト
電磁波と健康を考える会・みやぎ
電磁波問題市民研究会
電磁波問題を考察する会
豊田健康生活センター
特定非営利活動法人日本消費者連盟
株式会社ファイナンシャル・アソシエイツ
福江環境を語る会
VOC-電磁波対策研究会

[賛同団体]
未来につながる生命(いのち)を育てる会 柏丘電磁波公害を考える会 小樽・子どもの環境を考える親の会 札幌大気汚染測定連絡会 伊那のぞみの会 長野県有機農業研究会環境部会 ゴミゼロの会 環境ネットワーク「旭川地球村」 電磁波を考える連絡会 基地局探検隊 企業組合建築ジャーナル えひめCS・ES患者の会 CS和の会 市川守弘(弁護士)須田滋(弁護士) 山城えり子(旭川市議会議員) 西房美(宇都宮市議会議員、日本心臓ペースメーカー友の会栃木県支部長) 化学物質過敏症知ってね☆うぉーく 村田知章(真鶴町議会議員) 新田真澄(プライバシーアクション・札幌 代表)山泉みちこ 津田詠子 田部井茉莉 斉藤芳子 星野智子 サーサン・エブラヒミ 星野紗良 星野カムラン 大井節子 川瀬かおり(建築士) 細川 宏子 尾本佳織 佐伯啓二 大江幸代 岩城利雄 原田 英敏(住環境測定協会) 松原 史枝 倉石満 作間未和子(オールハウス株式会社)藤枝宏一 竹村豊 黒瀬正一 恩村美菜 安藤伸悟 西中純一 河野早央里 浜田晴奈 今村進吾 徳島香織 平松瑠美 上川直也 田辺裕喜 今元浩二 井上靖隆 原田尚明 川西希実 新川淳子 渡辺久留美 長野裕一 前田恭廷 吉田武史 佐藤美佳 梶房佑太 藤枝宏一 内藤智行 横井天志 安達正和 少前豊 大澤勝男(株ゆうべつ) 荻野恭弘(荻野工務店) 菅原正己(スガ光触媒サービス) 泉輝男(エヌシー建設設計事務所)川戸七栄(ケー・エム・ネットワーク) 滝口武志(ムンテック) 浮田幸治(アドバンスカンパニー) 多田耕三(アートオフィス花園) 貝沼栄(朝日サプライ) 伊豆蔵潤一(ファーストステージ) 鈴木珠水(群馬パース大学保健科学部 准教授) 馬醫世志子(群馬パース大学保険科学部 講師) 山本光男 山本順子 岡野恵子 西谷啓子 小幡紀子 谷口章子 川口誠 川口貴美枝 川口明日香 川口翔平 寺田マサ子 瀬河麻理子 大澤早規子 斉田実美 藤田智子 岩本莉依 安藤瑞恵  井上小巻 筒井敏也 筒井祐子 筒井里穂 筒井多佳代 橋口歌子 吉川洋子 吉田恵子 梶ひとみ 新田孝三 石川由美 大口真理子 伊津野絵理 片山教子 赤穂由紀江 中澤澄江 戸田麻紀 伊藤祥子 遠藤朝子 大野友美 松元孝子 増田優美子 増田信也 増田茉怜 石塚起代子 川上香子 岸本嘉奈子 安達尚美 原紀美子 坂元知美 宮下ゆかり 板坂優一 久保央子 長谷川典子 堀稔子 瀧川陽子 関麻里 石上志保 ベイカー道子 町田和子 小西麻由里 保科美穂子 齊藤雅一 栗田亜矢子 花岡英一 花岡真寿美 花岡天音 花岡美緑 花岡英雄 花岡靖子 鹿島豊子 鹿島修 高村美津 中村小百合 小松恒敬 熊谷進 熊谷千秋 熊谷彗 熊谷耀 宮北裕司 宮北美奈子 宮北帆風 宮北七虹 土屋正晴 土屋寿子 土屋蕗 土屋育 土屋朗 土屋夏芽 尾崎弘延 尾崎ありか 尾崎龍樹 尾崎笑実歌 尾崎結喜花 佐藤孝吉 佐藤智子 佐藤伸哉 佐藤由佳子 平林由美 安中のり子 安中徹 安中温音 安中結音 安中奏人 飯島美津子 飯島勇 佐藤弥生 洞澤三枝子 洞澤実 洞澤侑暉 洞澤敏子 洞澤仁 野口和男 野口喜代枝 野口洋 野口道男 野口聖蘭 野口スパラック 軍司紀子 鈴木孝子 山田純子 宇賀村龍佐 高橋秀一 宇佐見嘉久代 貫名美奈子 貫名真由子 樋口ちづ子 望月芽美 清水章子 大友邦子 杉山智子 田中悠輝 井上雅雄 山口茂子 笹谷優 山元真理江 根本洋子 根本萌月 根本敏也 根本美咲 井上佳子 松本香奈 吉川サツキ 小野幾代 八重尾基子 設楽恵子 栗野彰太 豊永田鶴子 中島真奈美 中島義和 柳田美帆 中内クニ子 金生美保子 宮本一郎 山岸知子 相根昭典 加藤孝 桜田節子 中島光弘 松崎守男 芦川智英子 住吉由美 高井貴容 川合徹 萩原美香 萩原健治 萩原あや子 萩原智 萩原理絵 宮崎亜紀子 石野智之 河合美佳 内野忠治 千田珠子 佐竹美紀 杉本芳樹 綾文子 矢澤育美 村岡佳寿子 小野江利子 小野定 小野朔 坂中良子 田村佳子 久保雅一 久保明子 久保吉市 久保厚巳 和田朗子 和田恵梨香 三好愛子 河瀬由佳 水澤美幸 宇田川エリ子 富沢ミキ 富沢敏 梶岡ゆう子 中島エリナ 今中君子 貫名和久 貫名節子 斉藤智子 黒須美代子 宮崎道男 坂本大作 坂本清美 井本光世 遠藤早苗 半沢勝男 中田明子 羽尾礼子 鳥越加代子 辰巳典子 佐藤玲子 深野弘之 松屋直美 岡部恵美子 増田京子 伊藤由美子 坂本ゆかり 木戸良江 西田祐子 西英恵 伊藤貴美 兒島華子 兒島康 佐藤真由美 林千春 高萩寧子 近藤玲子 豊永健一 中條かづさ 中條成美 山崎美智子 橋本庸子 中山香 宇田川裕一郎 芥川京子 赤金幸江 熊倉和子 笹子恵子 藤島敏子 高橋葉子 橋本浩美 山下鈴絵 合田浩子 岡部隆司 橋本早苗 

[連絡先]
VOC-電磁波対策研究会 代表 加藤やすこ




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