2008/9/18

Medical News Today
欧州議会が携帯電話の厳しい安全制限を勧告

情報源 European Parliament Recommends Stricter Safety Limits For Cell Phones
翻訳 加藤やすこ(VOC-電磁波対策研究会

 アルバニー大学健康衛生環境研究所発—欧州議会(訳注:直接普通選挙で選ばれた議員で構成され、欧州委員会や欧州理事会に対する質問、予算案の審議を行なう)は、携帯電話の厳しい安全基準を勧告することを522票対16票で採択した。携帯電話の使用と脳腫瘍を結びつける科学的証拠が大きくなっていることを考慮し、欧州議会は「一般人のために設定された電磁場の被曝限度値は時代遅れだ」と述べた。
 欧州議会は「電磁場に関するバイオイニシエイテイブ国際報告を多いに考慮する。その報告は1500を越える研究を要約し、結論として、携帯電話やUMTS(訳注:欧州の第三世代携帯電話の規格)、無線LAN、WiMax(訳注:高速無線通信)、ブルートゥース(訳注:短距離無線通信)のような移動通信機器、デジタル式有線電話から発生する健康リスクを指摘した」。さらに、「妊婦や新生児、子どもなどの影響を受けやすいグループに呼びかける」必要性を指摘した。
 欧州環境衛生行動計画の中間報告は、人間の健康を改善するための36の具体的なポイントを勧告し、健康リスクにつながる毒性化学物質や電磁場を減らすこと、大気や水質を改善することを指摘した。
 バイオイニシエイテイブ報告の著者で、コロンビア大学教授、生体電磁気学研究者のマーティン・ブランク博士は、「人体の細胞は、ちょうど、重金属や毒性化学物質などの環境毒物に対するように、潜在的に有害なものとして電磁場に反応する。生体細胞のDNAは非常に弱いレベルでも電磁場を認識し、生化学的なストレス反応を生み出す。科学的な証拠は、私たちの安全基準が不適切で、送電線や携帯電話などから発生する電磁場への被曝から身を守らなければいけないことを私たちに教えている」という。
 スウェーデン、オルベロの大学病院教授で、バイオイニシエイテイブ報告で脳腫瘍と携帯電話について執筆したレナート・ハーデル医学博士は、「10年以上携帯電話やコードレス電話を使い、主に片方の耳にあてて使っていた場合、長期間使用するリスクの証拠は、きわめて強力だ」という。先週、ロンドンで開かれた会議で、ハーデル博士は、大勢の子どもたちがいつも携帯電話を使い子どもたちの被曝が大人よりもリスクが大きいことに注目した。
 欧州議会は、すでにいくつかのヨーロッパ諸国が被曝限度を引き下げたことに留意し、0.1MHz〜300GHz周波数帯のあらゆる機器から発生する電磁波について勧告1995/519/ECを改正することを欧州理事会(訳注:加盟国の元首・首脳、欧州委員会委員長で構成される首脳会議で、政策課題等を協議する)に現在、求めている。これは他の無線機器と同様に携帯電話も含むだろう。電子メールや音声通信を送るためにマイクロ波電磁波を使う無線技術は、いくつかの健康影響を引き起こすと報告されたレベルより数千倍高い。

参考文献:国立国会図書館ホームページ(欧州連合の機関の説明について)




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